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大起業家達の共通点『Unjustified ambition(根拠なき自信)』とは?

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久々のブログアップ。そろそろちゃんと更新していこうと思う。

 

先日、シンガポールである教授と話をする機会があった。

同国の次期首相候補と目される彼いわく、国家統制の厳しいシンガポールでは「大きなことを成し遂げてやろう」といった高い志を持った若者が少ないらしい。そのため野心的、冒険的な海外の起業家を積極的に呼び込み、同国の若者の意識を変えてもらおうとしているそうだ。

その彼が、大きなイノベーションを起こす人材の共通点として挙げたのが「unjustified ambition」、つまり「根拠なき自信」を持っていることだった。

自分がいままで漠然と感じていたことがよりクリアになった感覚だった。


多くの人は富士山の八合目まで登ると満足してしまう。そこが自分にとっての「頂」だと信じ込んでいる、または言い聞かせているからだ。そこから九合目にチャレンジする人はごくわずかで、頂上まで目指す人は一握りしかいない。

人間はとても優秀なもので、それ以上進まない理由はいくらでも考えられる。でも、自分がどこまで登れるかなどやってみないとわからないはずだ。

ただ、はっきり言って八合目からの道のりは険しい。楽な道などなく、ときに自分の歩んでいるルートが見えづらくなることもある。

いや、大きなことを成し遂げるプロセスにおいて、「暗闇」は必ずつきまとうものだと断言してもいい。


人は暗闇に包まれると「崖に落ちるんじゃないか」「この先は行き止まりなのでは」「引き返すこともできないのではないか」と不安に駆られる。

ましてや経営者であれば「ほかに道はないのか?」「失敗したどうするのか?」「時期尚早では?」と社内外からあれこれ言われる。

だから多くの人はここで心が折れたり諦めたりするわけだが、こうした暗闇のなかでも「いや、この道で大丈夫だ」と自分(や周囲)を言い聞かせることができるかが、その暗闇を抜け出すために究極的に大事なことではないだろうか。

もちろん、経営者であれば説明責任もあるので対外的にはそれなりの論理付けはするかもしれない。

でも実は本人のなかでは「理由はないけど、大丈夫な気がする」と思っているだけで、確固たる勝算などないケースは意外と多かったりする。これは単なる楽観論とは異なる。


根拠なき自信を持てるかどうかは、幼いころの教育の影響が大きいんだと思う。

幸い自分の両親は、子供のポテンシャルを伸ばす教育をしてくれた。母が教育者であることも影響しているだろう。

「こんなの無理だよ」と自分がいうと、決まって「不可能なことなんてないんだよ。まずは全力を尽くしてから言いなさない」と背中を押してくれたものだ。(最近、母親にこのことについて感謝の言葉を伝えたら「え、あたしそんなこと言ってたの!?」と返されてこの人は改めて凄い人だなぁと思ったのはここだけの話だが…笑)

「南極の氷が溶け落ちるほど熱い世界を創る」「2038年に時価総額100兆円を超える圧倒的に世界一の企業にする」という私の目標も、なぜか絶対に達成できる気しかしない。

人生において「自信」というものが、いかに大きな存在かを再認識する今日この頃である。