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欧米訪問その4 【ミラノ】

【イタリア・ミラノ】

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・ちょうどミラノを訪問させて頂いた日は交通機関全面ストライキの日であった。電車やバスは基本的に動か ないため、またタクシーも拾うのが大変でした。このようなストライキが毎月のように行われている訳ですが、 労働者の権利の強いイタリアではごく普通の光景ということです。

・また、ミラノ訪問時に日本で大地震が発生しました。その後のイタリアのTVでは、多くの番組が日本の特 番でした。なぜなら、イタリアはローマの大地震を経験しているし、また原発が議論になっているところだ ったから。イタリア語は全く理解できませんでしたが、後から聞いた所、日本の協力し合う姿などに感動している人が多かったとのこと。

 

 

【現地の金融機関などとのMTGや情報交換からの学び・雑感など】

・イタリアでは外資系金融機関が非常に幅を利かせている。

・イタリア金融について、プライベートバンクは非常に多い。街中でもPBの看板をよく見かけた。理由はアルマーニやベネトンを始め、昔ながらの富裕層ファミリーが多いため。特にイタリアの大手2社が大きいの と地理的にも近いスイス系のPBが強い。

・富裕層は多くの資産を海外、特にスイスに出したが、政府はこれを取り締まるために、規制をかけるのではなく、「一定期間内に資産を持って帰ってきたら目を瞑る」といった思い切った作戦を使った。これは成功し、それなりの資産がイタリア国内に返ってきた。当時はACミランなどの有名サッカーチームですら、一 部はイタリアで給料を払い、残りをスイスバンクに振り込むといったシステムを採用していた。

・イタリアから電車で1時間のルガーノに行くと、よく富裕層で有名な方々を見かけるそうだ。

・超富裕層達は現在使用中のプライベートバンクと100年以上にもなる取引関係があり、それをひっくり返すのは本当に至難の業。しかも、「おたく(あなた)はいつまでプライベートバンクやるの?」って疑問に思われた時点で本当の資産を導入することは不可能に近い。そのため新規参入は非常に難しい市場である。

 

(所感)

・首切りや給料の引き下げが労働法上難しいことや、ストライキなどを含め労働者の権利が強いことが経済成長の大きな弊害になっているのだと感じられた。

・アジアでも欧米でも同じだが、真の超富裕層は何百年と世代を超えて付き合えるプライベートバンクや担当者を求めていることと伺える。そこに新規参入したいならば、「死ぬまで付き合わせてください」と言えるだけのバンカーが重宝されるのは当然であるし、また会社としてもそれを宣言していく必要があるか、もしくはそれだけの歴史のあるPBとの提携または買収によりブランドネームが必要であると考えられる。日本での日系金融のポジションであれば可能かもしれないが、一歩日本を出た時に超富裕層と本当にビジネスをすることは容易なことではないことを改めて認識した。

 

 

【ローカルの不動産企業2社とのMTG・情報交換】

・イタリアベースの不動産会社2社のそれぞれのCEOと役員を訪問。

・イタリアの不動産は平均リターンで4~5%と悪くはない。優良な商業用不動産の中では6%くらいで回る物件もある。

・サルディニアという有名なリゾートがあり、海外の富裕層からの不動産投資としても有名。

・イタリア人は不動産に精通しているため、クオリティーや材質などの勝負になってきていて非常に競争が厳しい。

・イタリアの銀行は金融危機以降、バランスシートも厳しく、貸し出しには厳しい態度。 ・日本と同じように、中国人がホテルを買っている。

・具体的な案件として、イタリアとスイスの国境付近にあるコモ湖の20室あるホテルが約10億円で売りに出ているとのこと。

(コモ湖は欧州富裕層やハリウッドスター達の別荘地として有名な場所)

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(↑コモ湖の全体的な写真。イタリアからスイスに移る新幹線の中で通過。避暑地としても有名であり、日本でいう軽井沢のようなイメージ。)

・2015年にはミラノ万博が行われる予定で、これに向けて不動産や株式の上昇が期待されている。

 

(所感)

東南アジアでネットワーキングをしている中で多くの富裕層をお会いさせて頂きましたが、東南アジアや日本などの不動産を始め海外の不動産に興味を持っている富裕層は非常に多いと感じている。

中国人のアメリカ不動産ツアーが行われているのは有名な話ですが、価格を見て買うというより、日本のバブルに時のようにステータスとして買う傾向のある中国や東南アジアの積極投資家にとって、イタリアやフランスやスイスのような国としてのブランド力のある国の不動産を提案できたら面白いのではないかと感じた。

富裕層の心をくすぐる手法として、東南アジアマネーとヨーロッパ不動産の融合は非常に面白いビジネスチャンスと考えられる。

 

 

【その他気付き・雑感など】

・物価はタクシーは安くないが食い物はとても安い

・コンビニもトイレもデパートもないし、不便ではあるわな。(イタリア全体でスタバもない、あちこちにイタリアのカフェあるし、エスプレッソ文化だからというのもあるだろうが、スタバの半径数メートルに競合がある場合には出展しない戦略によるものだろう)

・性格は気性が荒いのでクラクションの音が飛び交いまくり。しかし、一方でみんな身なりがしっかりしてる人多いし、道探してたらつたない英語でヘルプしてくれたりもした。

・ストライキについて。労働者の権利が強いからとのこと、ただサボりたいだけの気もするけど。ああなっちゃうと成長は難しいわな

・町並み、パリのように、町並み自体が歴史的 ・治安、パリのようにお物乞いも多いし、結構物騒な感じがする

・イタリアがみんなスイスに金持ってくのは当然だと感じた。なぜなら隣だし、車でも電車でも本当に簡単に行けちゃう。国境渡るのに、大したチェックはないし。