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欧米訪問その1【ロンドン】

まず、土曜の早朝にロンドンに到着し、月曜の夜にフランクフルトに移るまで、とにかく人に会いまくりました。

シェアできる部分をいかにシェアします。

London2011.jpg

(有名なロンドンブリッジ)

 

【日系金融】

・紹介頂いたみずほロンドンのM&Aチームの方や三菱UFJロンドンでオペレーションやってる大学の同級生とキャッチアップ。

・勉強になった点は以下。

・規模としては、みずはも三菱も銀行600人の証券400人くらい。

・基本的には、みずほは日系企業相手のビジネスをしているが、三菱はローカルとのビジネスにシフトしてきている。しかしみずほについては、基本的にはM&Aなので、売り方から探してくるのがほとんどだが、 片方が日系でももう片方は海外であることも多く、結果として日系以外とのビジネスも多い。

・三井住友は欧米をあまり強化していないようだし、ロンドンオフィスにもあまり人数がいない。

・みずほの海外戦略はコロコロ変わる傾向がある。

・証券ビジネスについては、両者ともに日本では銀行からの紹介案件が多いが、海外ではゼロからの開拓をしているので難易度は高い。

・三菱UFJは現在若手を海外に送り続けているそうで、30歳未満の日本に三菱UFJからの派遣社員で30人弱ほどいる。アジアにも数十人が送られており、平均で2年間くらいトレーニーングを兼ねて業務に携わっている。

・金融危機前は欧州の大手企業とは取引してもらえなかったが、他社が貸し渋っているため、それなりの会社とも ビジネスができ始めている。金融危機後、借り手側も借入先の分散を重視し始めているのも大きいとのこと。

・(所感)日系金融機関は、ほとんどが対日系企業が中心との話をよく耳にしていたが、金融危機後は傾向が変わっているように感じられた。みずほコーポレート銀行が若い社員を全員海外に出すと宣言したように、海外への攻勢は増してきていると感じられる。

 

 

【ブラジル出身のIT企業創業者】

・面白そうな会社だったので、飛び込みでコンタクトしたら受け入れてくれたので、ブラジルサンパウロの出身でロンドンにて起業したIT企業の創業者を訪問。

・同氏の経歴だが、起業する以前は金融のIT側や、FT(ファイナンシャルタイムズ)で働いていたりと金融サイドでのキャリアも豊富。

・サンパウロは日本の次に日本人が多い場所で、百万人の日系人口を持つ。そして日本を好む人が多い。

・ブラジルでITでの実績を積み英語対応が可能になると、現在は世界中から需要がある。

・これに見られるように、現在ブラジルのシステム開発能力はほとんど世界一。特に、SOA(サービス指向アーキテクチャ)やWeb2.0といった新規分野の技術が得意で、米国大手ユーザー企業向けの仕事を数多くこなしているITベンダーまでいる。また、エンジニアの多様性やコストという点で、中国やインドよりも優位に立っている。

・(所感)4月のニュースでも大和証券の社長がインドや韓国、そしてブラジルなどで資産運用や富裕層向けビジネスを展開する会社の買収や合弁会社設立を模索していることがニュースになった通り、今後ブラジルというマーケットが現在のアジアビジネスのように、日本やアジアの金融機関にとってもウェルスマネジメントビジネスの主戦場になることと予想される。

 

 

【JPモルガンアセットマネジメント】

・同僚からの紹介でCBチームのヘッド(MD)のファンドマネージャーとMTG。

・日本からのCB投信の需要は非常に大きい(近年は特に、JPMグローバルCBなどを設定したため)。

・日本はJPモルガンにとっての、最重要マーケットのひとつ。富裕層営業に参入はしていないが、投資信託の販売を通して間接的に参入しているし、今後も引き続き重点マーケットと位置づけている。

・アセットアロケーションの中にCBを入れるという提案だと、富裕層顧客(PBレベルの顧客)などには決まりやすいのではないか。アジアではまだCB市場が成長段階であるからこそ、そこまでオファーをしているPBも尐ないと予想される。今から提案を始めれば、他社と差別化できる。

・ CBはインフレプロテクションなどは当然だが、プラスして株式や債券だけの市場よりもマーケットにアビトラージ機会が出やすいのがメリット。

・特に中国や香港市場ではCBも投機的に売買されたり、価格の歪みが出やすい。チャイナモバイルが理論価値を無視して暴騰したのが有名。アジアはもっとアビトラージの機会に恵まれている。

 

 

【アートインベストメントやマネジメントのサポート会社の創業者】

・上記の創業者を訪問。

(MTGのあったロンドンの新しい金融街Canary Wharf、破綻したリーマンブラザーズのオフィスもここにあった。) CanaryWharf02.jpg

・欧米のプライベートバンクを中心にアートインベストメントやマネジメント、またはアートなどの収集をサポートまたはコンサルティングするのが専門。また独立前はファミリーオフィスでディレクターとしてアート関連の責任者だった。

・この分野はアジアではまだ主流にはなっていないが、徐々に需要が生まれてきているので夏くらいにはアジアツアーをしようと考えている。

・昨年、ドイツ銀行のPBの顧客向けのアートインベストメントのセミナーに講師として招かれた。その他、JPモルガンのPBでも同じようなセミナーが行われていたり、欧州でもEFGやUBS、クレディスイスなどはアート専門のチームまで作り顧客に対応している。

・ドイツ銀行のPBではアートを担保にファイナンスまで付けている。

(※)その他会社でのMTGや、ロンドンビジネススクール、ドイツ銀行やプライベートバンク関連の企業を数社訪問したが、内容は守秘性もあり、省略)

 

【その他気付き・所感など】

・イギリス人も時間になったらきっちり帰る文化とか、プライベートを大切にする文化。終わらなくても仕事の時間は終了。効率を重視するので、自分で動かなくていい投資家が多いのかなとも思った。会議も効率的に話し合って、さっさと終わるのは欧米流だな。

・いきなり電車止まったりした。レストランの対応も含めてHospitalityという文化は薄い

・中心地に全て重要な機能を固めているのはシンガポールとかとも一緒。

・電車とかトランスポーテーションはしょぼい。新しくするという文化はないよう、あちこち本当に汚い。

・何でも揃ってるし、個人的には住みやすい町のような気はするが、物価が高いのは悩みの種か

・オフィス街も由緒あるオフィスが立ち並ぶ ・町並みに超感動した。ボストンのようで、個人的には好きな町並み。

・週末は人気地域は人がゴミゴミと東京に非常に近い印象を受ける

・美術館を見て思うのは、むちゃくちゃ歴史的な美術とか持ってる。大英帝国時代からのあの強さは偉大だと思う。